「第22回国際ヒトゲノム会議Human Genome Meeting 2018 (HGM2018)」を開催して

理化学研究所 生命医科学研究センター副センター長
横浜市立大学客員教授

ピエロ・カルニンチ 様  MICEアンバサダー

国際会議主催者の生の声をお伝えするコーナー。今回は2018年3月に横浜市で 開催された「第22回国際ヒトゲノム会議Human Genome Meeting 2018(HGM2018)」で国内組織委員長を務められた理化学研究所 生命医科学研究センター 副センター長/横浜市立大学客員教授のピエロ・カルニンチ博士にお話を伺いました。ピエロ・カルニンチ博士は、2016年よりMICEアンバサダーとして広くご活躍いただいております。

第22回国際ヒトゲノム会議は、ヒトのゲノムに関する最新の研究についての議論と調査の為に世界中のトップの専門家が集まる会議で、パシフィコ横浜で開催されました。ピエロ・カルニンチ博士率いる国内組織委員会は横浜観光コンベンション・ビューローの支援を受け、横浜市みなとみらいに本会を誘致・開催し、会議は大盛況のうちに終了しました。

会議概要

会議正式名称 第22回国際ヒトゲノム会議 
Human Genome Meeting 2018(HGM2018)
開催期間 2018年3月12日~2018年3月15日
開催都市/会場 横浜 / パシフィコ横浜
参加者数 463名
ウェブサイト http://www.hugo-international.org/hgm2018/jp
今回の会議を日本で開催すると決めた理由を教えてください

一つ目は、日本は学術研究の集いの中心地となるべきだと強く思っているためです。本会議を日本で行うことで、日本の科学者が海外の最先端の専門家ともっと交流し、この分野の関連組織の発展やプロジェクトの促進に繋がればと思い、ヒトゲノム国際機構(HUGO)からの日本で開催しないかという申し出を受け入れて立候補しました。
二つ目は、科学の国際化が非常に重要だと思っているためです。特に、ゲノム解読のように非常に複雑な主題において、他国の研究者との交流はとても重要です。膨大な量に及ぶゲノム解読は、多数の国々で異なるルールのもとで行われており、情報開示の程度も違うので、世界中の研究者が一堂に会し、情報交換をする事は非常に有意義です。今回の会議がきっかけで交流や協力体制が生まれてほしいと思います。
また、私は日本が大好きな外国人の一人として、日本に多くの人が来て楽しんでもらいたいと思っています。私は23年前に来日しましたが、欧米の多くの人々は日本がどんなところか知らないので、国際会議を日本で開催し研究者仲間にも皆に私が住んでいるところを見てもらいたいと思っています。

日本が開催地に選ばれた理由は何だと思いますか? 

誘致段階では韓国と競合していました。韓国が入念な準備をしていた中で、日本が評価され、開催地として選ばれたのはとても嬉しかったです。
私たちが2000年から主催している国際会議や国際的なプロジェクトも評価されたのではないかと思います。そのプロジェクトを通して、私たちは非常に大きな国際的ネットワークを築いており、多くの協力者や私自身のネットワーク、SNSでのネットワーク等を通して、海外の大勢の方々に会議の宣伝する事ができると判断されたのも大きな要因だと思います。

開催地として横浜を選んだ理由を教えてください 

コンパクトで魅力的な街であることが理由の一つです。国際空港からも近く、柔軟な対応のできる素晴らしい会場施設やクオリティーの高いホテルやレストランがたくさんあり、それぞれが隣接しているので、イベントプログラムに楽しい懇親会を織り交ぜる事が容易なので、参加者のネットワークを築けます。
会議参加者に日本の魅力を感じてもらう為に、会議初日に横浜湾を見下ろせる場所での夕食会を開催し、次の日は温泉施設で、参加者には浴衣姿で伝統芸能のステージを楽しみながら日本食を堪能してもらいました。これらは彼らにとって忘れられないものになったと思います。
このように素晴らしいイベントを開催できたのも、組織委員会と横浜観光コンベンション・ビューローの協力が大きな要因の一つと言えます。予算を組んだり計画を立てる際にも、横浜観光コンベンション・ビューローにサポートをしていただきました。横浜観光コンベンション・ビューローは会場施設の事も熟知していますし、地元との連携も取れているので、非常に助かりました。
HUGOの会長や前会長もこれほどに質の高い会議はここ何年も経験した事が無いと言っていましたし、会議参加者達もとても喜んでくれ、会議を大成功に終えることができたと思います。