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2022年09月30日 MICE市場トピックス(9月)

毎月、海外の複数市場について、JNTO海外事務所が収集したMICE関連の状況やトピックスをご紹介します。

① MICE関連の旅行会社や関係団体の動向
② MICE関連の訪日意欲の有無・変化
③ 現地でのイベント開催の有無とその感染症対策
④ その他の特記すべきトピックス、ニュース  (特筆する情報がない場合は、当該番号に「なし」と記載しています。)

本情報の転送や媒体掲載はご遠慮ください。※2022年8月末時点の情報です。

【中国市場】

① なし

② 旅行会社ヒアリングより、パッケージツアーでの訪日旅行再開の情報が増え、企業ミーティング、特に会社VIP層で訪日を予定している顧客が増えてきている。

③ 2022年8月18日~8月21日にITE(International Travel Expo) Hong Kong 2022が香港会議展覧中心(香港コンベンション・アンド・エキシビションセンター、HKCEC)で開催された。公式ホームページによると出展者数は107団体で、そのうち71%は海外地域からの出展であった。業界・法人の来場者は2,752人(業界日は2022年8月18日、8月19日)、一般公開日(2022年8月19日午後~8月21日)の来場者は31,098人であった。

④ なし

【ITE Hong Kong 2022 会場の様子】
【中国市場】
【中国市場】
【中国市場】

【台湾市場】

① 2022年9月7日からの日本の水際緩和を受けて、個人旅行客一定程度の増加に期待をしているものの、訪日に必要なビザの申請が2022年10月下旬まで予約待ちとなっていることから、冬以降の商品販売に注力する方針。

② なし

③ 2022年8月19日~8月22日、台北市内において「台北国際観光博覧会(TTE)」が開催された。4日間の来場者数は約18万人で昨年比2.5万人増と、観光渡航再開への期待感が窺える結果となった。基本的な感染症対策としてはマスク、検温、消毒等が行われている。感染者の行動履歴や接触者確認のために実施されていた「実聯制」(政府管理のシステムによる実名登録制)は、域内感染の拡大に伴い新たな防疫措置の段階に入ったとして、2022年4月27日から運用停止となり、現在は接触確認アプリ『台湾社交距離APP』(≒日本のCOCOA)のダウンロードを市民に呼びかけている。

④ 台湾金融監督管理委員会(金融庁に相当)保険局の統計によると、2022年1月~2022年9月上旬における、新型コロナウィルス感染症及びワクチン関連保険料の支払いは合計約807億元(約3,600億円)となり、保険料収入の14倍に達したとのこと。一部保険会社は保険料支払いによる資本構成悪化等を理由に、台湾信用格付け会社による格付けが下方修正されたほどで、保険料支払いが保険会社の経営状況を大きく圧迫している模様。

【スペイン市場】

現地におけるMICE業界の活動は徐々に活発になっており、イベント件数やインセンティブ旅行の企画を検討している企業が増加傾向にある。

② なし

③ JNTOマドリード事務所において、スペインの食品メーカーアングラス・アギナガ社がカニカマ製品を紹介するイベントに参加した。同社が今後とも訪日インセンティブ旅行も検討しているため、イベント用にカニカマの歴史に関する資料や訪日観光資料も提供した。イベントでは、著名シェフによる日本食デモンストレーション、試食会や折り紙ワークショップが行われた。

④ なし

【食品メーカーによるイベントの様子】
【スペイン市場】
【スペイン市場】
【スペイン市場】

【米国市場】

① ここ数ヶ月は出張の急増が見られていたものの、出張コストの増加により米国企業は出張の予算を約25%削減しているとの報道があり、ビジネス旅行の完全回復が見込めない状況にある。

② 2022年8月24日、8月25日にメキシコシティにて、MICE専門見本市「IBTM Americas」が開催され、JNTO米国事務所が出展し商談を行った。日本への入国が困難であることが懸念されていたものの、北米のみならず南米市場からも訪日インセンティブ旅行への強い意欲が感じられた。ミーティングプランナーやオーガナイザーからは、斬新な旅程、規制の現状に精通したサプライヤーやDMCとの連携、そして東京、大阪、京都などの大都市のホテルの平均価格などのニーズが寄せられた。

③ IBTM Americasではマスクの着用について強制ではなく推奨であったが、7~8割の参加者がマスクを着用していた。

④ なし

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