お知らせ
2025年10月01日 MICE市場トピックス
海外の複数市場について、JNTO海外事務所が収集したMICE関連の状況やトピックスをご紹介します。
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【カナダ市場】
JNTOトロント事務所は8月11日(月)、12日(火)にオンタリオ州トロントで開催された、MICE見本市「Canadian Meetings + Events Expo(CMEE)2025」に出展した。CMEEはミーティング、イベント、インセンティブ旅行のプランナーが集まるカナダ最大規模のMICE見本市で、2025年度はホテル、航空会社、政府観光局など約350のセラーが出展した。トロント事務所はブースで地方都市を含む日本のMICE受け入れ環境を紹介し、合計で70件の商談を実施した。
今回のイベントでは、日本がMICEデスティネーションとして選ばれる上で「距離」と「コスト」が大きな課題になっていることを再認識した。昨今のカナダ市場では、インセンティブ旅行が5〜6日程度の期間で実施される傾向が強く、日本は長距離移動を伴うため移動先での滞在日数が限られることが課題となる。また、企業側に予算の制約がある中、日本はアジア太平洋(APAC)地域の中でコストが高くなりがちで、複数都市を組み合わせたプランを提案しにくいという声も一部の旅行会社から挙がっている。加えて、プランナー自身の日本に関する知識不足も依然として課題であり「実際に現地を視察して理解を深めなければ、日本を候補地として提案しづらい」といった意見も寄せられた。
一方で、訪日レジャー旅行人気の高まりもあってか、アンケート結果からは将来的な需要の芽がうかがえた。現在日本で実施を予定している事例は限られたが、回答者の7割が海外でのMICEプログラム実施の可能性を持ち、さらに半数以上が日本を候補先とするクライアントを抱えていると回答している。今後は、今回のイベントで接点を持ったイベントプランナーらに対し、MICEニュースレターによる最新情報の提供や、定期的なフォローアップを通じ関係強化を図ることで、日本をインセンティブ旅行や国際会議の有力候補地として定着させ、将来的な案件の創出につなげていく。
【マレーシア市場】
JNTOクアラルンプール事務所は、8月5日(火)にクアラルンプール市内のホテルで、旅行会社向けインセンティブ旅行セミナーを開催した。クアランプールの旅行会社24社37名が現地参加したほか、地方都市のペナンやジョホールバルからオンラインで17名が参加した。セミナーではクアラルンプール事務所および、仙台観光国際協会、東京観光財団、するが観光局、大阪観光局、福岡観光コンベンションビューローの5団体からプレゼンテーションを行った(するが観光局は現地参加、他はオンライン参加)。日本側からは、インセンティブツアー向けの観光施設や旅行プラン、新しい宿泊施設、旅行会社向けの支援メニューなどインセンティブツアーを造成するにあたって役に立つ情報を集めたプレゼンテーションが行われ、参加者は熱心に耳を傾けていた。
セミナー実施に当たって、クアラルンプール事務所は、事前に日本の各地方自治体やDMOに協力依頼し、海外旅行会社向けの支援メニューやフォトライブラリ等の宣伝素材提供の状況等について情報収集を行い、プレゼンテーションの中で紹介したほか、収集した内容を資料にまとめ、セミナー終了後、参加した旅行会社に提供した。
参加した旅行会社へのアンケート調査では、参加者の約86%が「セミナーの内容に満足した」との回答で、「最新の情報が提供されて役立った。」「知らない地域の情報もあり興味が高まった。もっと詳しく知りたいので後日問い合わせしたい。」など、セミナーに対してポジティブなコメントが多く見られた。また、今後どのような情報を知りたいかとの質問では、「旅行会社向け支援メニュー」や「最新の観光施設情報」のほかに、「団体向けのレストラン情報」「特別な体験」「文化体験やお祭りの情報」「ムスリム向けの施設情報」などがあげられたほか、「今回参加した日本側団体以外にも多くの地域の情報を知りたい」との声もあった。マレーシア市場でインセンティブツアーに関する旅行会社へのセールスを行う際には、これらの情報をまとめて提供できるようご準備いただくことをお勧めしたい。
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