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●「訪日インセンティブツアーセミナー」を開催
JNTOソウル事務所は、日本へのインセンティブツアーの誘致増大およびキーパーソンのネットワーキングを目的として、７月７日に韓国でインセンティブ旅行の企画を行う企業・旅行会社などのバイヤーを招請したセミナーを開催した。１部のプレゼンテーションでは、EXPOやIRなどMICEの新しいインフラを紹介。２部の２回に渡る講演では、外部講演者として新韓金融のインセンティブツアー担当者と、MICE専門旅行社のTNCの代表がそれぞれ、最新のツアーの実例を発表するとともに、パネルディスカッションではコロナ後の訪日におけるマンパワー不足やツアーのための地上手配での難しさなどの現状、ツアー参加者の視察アポイントマナーなどについて意見が出された。当日参加者からは「ソウル事務所のMICE事業として、商談会以外は初めての新鮮な企画で、役に立った」等の声が上がっている。

●韓国文化体育観光部と観光公社が、2023 KOREA UNIQUE VENUEを選定
韓国では、MICE目的地として韓国を代表する魅力と特色を持ち長く記憶されるユニークな経験を提供する、国際MICEイベントが可能な空間と施設を「韓国のユニークベニュー（KOREA UNIQUE VENUE）」に指定し、MICEイベント誘致·開催競争力を強化し施設活用度を高めるための支援と広報を行っている。
2017年に初めて20ヶ所を指定した後、2020年には40ヶ所に拡充(現在37ヶ所運営中)した。一方、2023 KOREA UNIQUE VENUE公募および選定は2020年以後3年ぶりに実施するもので、2月から6月まで進行した公募では計53ヶ所のベニューからの応募があった。書類·発表·現場評価と最終選定会議を経て、かつて船舶修理工場だった場所を複合文化空間に改造した「ピアック」(釜山)や、持続可能な発展をテーマにした自然体験施設である「統営RCEセザトラの森」(慶尚南道統営)など、最終的に15ヶ所が新たに指定された。

●台湾MICE市場活況
台北市内の大型展示場である台北世界貿易センターによると、今年同施設内の展示ホールで開催が予定されているMICE関連イベントは140を超えるとのことで、コロナ後の台北におけるMICE関連活動は非常に活発化している様子。

●台湾インセンティブ旅行商品高騰傾向
台湾旅行会社数社へのヒアリングによると、夏休み後の9月以降、多くの企業が社員旅行やインセンティブ旅行を計画しているが、航空券代等の値上りにより、コロナ前と比べて日本行きは3～4割、ヨーロッパ行きは平均3割程高くなっている状況とのこと。

●台湾人の高い海外旅行意欲
インセンティブのみならず一般観光も含め、6月の台湾人海外渡航者数は前月比約3割増の約113万人と、コロナ前の6割まで回復している状況。うち、日本への渡航者は約4割を占め、全年代層で日本が渡航先1位となっており、日本人気の高さは変わらず。日本を除いては、40歳までの若い世代は韓国・タイ人気が高く、40歳以上の層は中国やベトナムへの渡航が多い傾向が見られる。
また、台湾の調査会社である創市際市場研究顧問公司が今年6～7月にかけて実施した今年下半期の海外旅行状況に関するアンケートによると、”海外旅行を計画している”との回答が26.5％を占め、”現在検討中”との回答割合43％とあわせると、約7割の回答者が海外旅行に前向きな状況が窺える結果となった。旅行予定先としては、日本・韓国が53％と圧倒的な人気となっており、次いで東南アジア（21.3％）、北米（17.1％）が続いた。
出典：https://www.ixresearch.com/wp-content/uploads/2023/07/InsightXplorer-Biweekly-Report_20230731.pdf
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●南カリフォルニアで実施されているストライキによる影響
南カリフォルニアのホテル従業員のストライキが続いており、賃金と福利厚生の増額で暫定合意に達したホテルはウェスティン・ボナベンチャー・ホテル＆スイーツ1社のみである。ロサンゼルス周辺の他の産業でもストライキが始まり、その中にはロサンゼルス国際空港の従業員も含まれ、空港にピケラインを設置している。ストライキが地域でのイベントの開催をさらに妨げている状況である。

●米国MICE業界の動向
JNTOロサンゼルス事務所は、7月31日にカリフォルニア州アナハイムで開催されたMeeting Professionals International（MPI：ミーティングプランナー等のMICE専門家が加盟する国際団体）の南カリフォルニア支部（MPISCC）のイベントに出席した。このイベントは、メンバーの質問に答える形式で行われ、最新情報の提供の場となっている。
業界の現在の傾向としては、インセンティブ・ミ―ティングともに、ディスティネーション間の競争が国家間だけでなく米国内でも激しく、需要の高まりも見られる。さらに、アソシエーションやイベントの企画においては、短期間での予約の増加に伴い、宿泊施設、航空機、イベントベニュー等含め全般的にキャパシティ不足で予約ができない状況に陥っている。MICE業界全体として労働力不足の傾向もあり、業界に関わる一般消費者や企業（航空業界、宿泊業界、他観光業界）の経済活動に大きく影響を与えている。