主催者側:
参加者の意欲向上が
企業にメリット
開催地側:
消費金額が地元経済に貢献
インセンティブ旅行は、企業の成績優秀者や顧客などを旅行に招待し、表彰したり、特別な体験を提供したりする報奨旅行のこと。参加者の意欲向上、チームワーク醸成、グループの共通認識を育成でき、主催する企業や団体の組織力強化や販売促進の一環として開催されています。さまざまな企業が実施していますが、特に保険会社、メーカー、ネットワークビジネスの分野で盛んです。また日系企業の海外法人が日本へくるケースも多いです。
一般的なツアーや団体旅行と比べ、インセンティブ旅行では豪華なパーティーや高級な宿泊施設を使うため、受入施設や旅行会社にとっては大きな売上につながる一方、特別感を提供するためのさまざまな演出・プログラムのプランニング力が必要になります。参加者の中には1人で億単位の売上をあげている方などもいるため、最高品質のホスピタリティが期待されます。
また主催団体や参加者層によってさまざまなプログラムが盛り込まれ、文化体験や有名観光スポット訪問のほかに、新製品発表・体験会、方針説明会、会社の役員との会議や工場見学、CSR活動、研修などが含まれることも少なくありません。
社会的な影響力が大きく、一人あたりの旅行消費額が高いこと、家族や友人を連れた再訪など地元の観光産業への貢献度が高いため、各自治体や観光関係者が積極的に誘致しています。マクロ的な視点では、少子高齢化や経済規模縮小へ向けた対策として観光立国の施策のなかで、観光消費額の増加が期待されています。