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●MICE商談会Pure Meetings & Eventsに参加
9月15日、パリ市内の高級感のある会場Place DauphineでMICE商談会「Pure Meetings & Events」が催され、JNTOパリ事務所がセラーとして参加し、事前アポイントメントとウォークインの商談を合わせて19件の商談を実施した。主催者の発表によると出展したセラーは109団体、来場したバイヤーは327名だった。出展団体は欧州に加え、北米、南米、中東など28の国や地域から参加していた。同商談会は通常、年に2回、9月と3月に行われる。商談会を通し、日本以外のアジア方面（中国・韓国・ベトナム・シンガポール・フィリピン・タイ）などの需要回復も確認され、競争が徐々に激しくなっていることが感じられた。訪日についても昨年に比べ回復が見られたが、現状では具体的に予定されている案件は少なく、アジア方面の他国含めリサーチを進めているMICEプランナーが多い印象。

●モナコ公国の動向
高級リゾートの印象が強いモナコ公国だが、アルベール2世大公のイニシアチブの元、より簡単で環境に配慮した会議の開催地を目指している。2050年までのカーボンニュートラル実現を目標に、使い捨てプラスチックの削減や有機農産物の調達、省エネルギー対策を実施し、地域環境の持続性を高い水準で維持している。
出典：BOARDROOM9月号(https://boardroom.global/wp-content/uploads/2023/09/Boardroom-30.pdf)

JNTOフランクフルト事務所は、9月11日にドイツ最大級のMICEプラットホーム「MICE Board」において、訪日インセンティブツアーに関するウェビナー動画を公開した。この動画は、MICE BoardのPeter氏を司会とする対話形式で、フランクフルト事務所の臼井所長からの冒頭挨拶や訪日旅行の現状説明の後、メイントピックスは2部構成で行った。第１部では、フランクフルト事務所MICE担当者から、大阪万博及び大阪近郊の観光についての情報提供、第2部では、日本在住ドイツ人インフルエンサー（旅行系YouTuber）であり、名古屋及び東海地方を中心にインバウンド誘致事業を展開する「株式会社ナノボ」を経営する山口レナ氏が登場し、ドイツ市場向け訪日観光YouTubeチャンネル「Japan Hautnah」の映像を交えながら観光地紹介を実施した。今回の動画では、岐阜県を特集しており、馬籠宿から妻籠宿の中山道ハイキング、飛騨高山の飛騨牛や地酒などの日本グルメなど、ドイツ人の興味関心が高く、インセンティブツアー計画の参考となる観光スポットを紹介した。
MICE Board内のJapan News Roomでは、以下の記事の掲載も行った。
-日本のサステイナブルに向けた取り組み及びMICE施設の紹介
https://japan.miceboard.com/nachhaltiges-japan-wegweisende-reiseziele-mit-globaler-anziehungskraft/
-MICEウェビナーの公開記事
https://japan.miceboard.com/discover-japan-eine-tiefgreifende-entdeckungsreise-fuer-eventplaner/

●市場動向
・訪日インセンティブの意欲は相変わらず高いが、円安にもかかわらず日本現地のランド費用（ホテル、交通など）が高騰しているため、マレーシア現地の企業は、訪日はしばらく様子を見るか、先に他の国を検討することが多い。
・日本のランドオペレーターに見積もりを依頼しても返信が遅いため、ビジネスに活用できないとの声がある。速やかな回答ができなくても、「いつまでに返信する」などと一旦お返事をすることで、メールが読まれていることがわかり安心してもらうことができる。

●旅行会社等へのヒアリング内容
・ALPS処理水の海洋放出を受け、10月訪日の500名規模のインセンティブツアーで当初予定よりも参加者が減少したことや、12月に訪日インセンティブを開催予定だった企業が、社員から心配の声があがったことから訪日予定をキャンセルするなど、影響が出ている。
・ペナンはクアラルンプールに次ぐ規模の都市圏であるが、インセンティブ市場は戻りが遅く、問い合わせも少ない状況。